彼女ができない男の物語【第2話】父のとの最後

 
 
私が高校を卒業して埼玉県のとある製造業に就職が決まっていた。
 
そこに、父が車で送ってくれたときが、父と話したのが最後。
 
 
車の中は、会話はほとんどない。
 
私が、心を閉ざしていたからだ。
 
 
今思えば、砕けた話をした記憶はほとんどない。
 
父との会話は、ほんと少なかった。
 
 
だから、気まずいという感じもない。
 
それが、父と私の日常だった。
 
 
そんな私を新しく住むことになる家に、無事送り届けてくれた。
 
別れ際、父の顔には、涙が溢れていた。
 
 
「がんばるんだぞ!」
 
「うん。」
 
 
と泣き顔で送り出してくれた。
 
そのまま父は、福島に帰って行った。
 
 
私は、「うん」の一言しか出てこなかった。
 
 
衝撃的だった。
 
 
そこでは堪えたが、部屋に入ると号泣していた。
 
 
「俺のことを、思っててくれてたんだな」
 
 
と、実感できたときだった。
 
父は、怒る感情表現は得意だったけど、愛情表現は苦手なほうだったと思う。
 
 
そんな父の涙を見て、初めて愛情を感じる。
 
 
気づくのが遅いぞ俺。
 
 
父が厳しかったから、勉強に向き合えた。
 
だから、就職が難しいとされた大手企業に入ることができたと思う。
 
 
叱られなくて、そのまま野放しにされていたら、今頃給料の安い会社に勤めていたことだろう。
 
暴力は、間違っていると思うが、叱るというのは愛情があるからできること。
 
 
どうでもいい人に、叱るのなんて体力の無駄遣いだ。
 
 
今になって思う、父さん叱ってくれてありがとう。
 
 
第3話へ続く。
 
 
 
 

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