彼女ができない男の物語【第3話】コンプレックス

 
 
私は、女性が苦手だった。
 
それは、過去に嫌な思い出があったから。
 
 
私は小学校の頃までは、明るくて活発な、どちらかというとイケテるグループにいた。
 
でも、中学生になってから、すべてが変わった。
 
 
気付いてしまった。
 
自分は、みんなと同じじゃない。
 
 
私は、運動すればするほど顔が赤くなる。
 
その赤さといったら、リンゴよりも赤い。
 
 
体育時間が嫌いだった。
 
とくに、真夏のマラソンが地獄だ。
 
 
速いタイムを出そうと頑張れば、頑張るほど顔は赤くなった。
 
そのたびに私は、女の子たちに陰でヒソヒソ悪口を言われていた。
 
 
そう「キモい」だ。
 
 
思春期の自分には、かなりキツイ。
 
自分が嫌いになった。
 
 
みんな、誰1人顔が赤くならない。
 
 
俺だけ。
 
 
この、自分だけという事実が、私を追い詰めた。
 
私は、頑張れば、頑張るほど顔が赤くなるのなら、加減をして本気を出さないようになっていた。
 
 
そして、目立たない努力をする。
 
イケテるグループからも自然と距離を取るようになると、
 
 
いつの間にか、あまり目立たないグループの方にいた。
 
でも、それで良かった。
 
 
居心地がよかった。
 
そこの友達は、私の顔の赤さなど気にもしなかった。
 
 
私は、女の子の視線が怖かった。
 
言葉に出さなくても、内心「キモい」と思ってるんじゃないか?
 
 
被害妄想がすごかった。
 
中学生からは、女の子を避ける日々が続いた。
 
 
この顔が赤いというコンプレックスは、私の他の部分まで自信を無くさせた。
 
自分という人間が嫌いになる。
 
 
できれば学校には、行きたくない。
 
でも、通い続けた。
 
 
正直、しんどかった。
 
 
「なんで、俺はこんな体に生まれてしまったんだ」
 
 
最低なことに、私はそれを親のせいにしてしまったのだった。
 
 
第4話へ続く。
 
 
 
 

マサヤの人生を変えるメールマガジン!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください